『虹の橋』 葉祥明 絵・訳

インターネットで広がった、ペットちゃんたちの死後のお話。
1部、2部、3部とあって、3部は日本の方が創ったそうです。

1部、2部の詩は元々英語ですが、日本語訳をネットで見つけることができます。
動画をつくって、サイトで公開している方もいます。

で、絵本。先日、いろいろ思うところがあり、手に取って読むことができるものがほしいなあと思い、探しはじめました。

直接的にこの詩を訳して、絵本にした!というのは2冊見つけることができました。

まずは、湯川れい子さん訳のもの。
湯川さん訳による、YMOの「ポケットが虹でいっぱい(エルヴィス・プレスリー『Pocketful of Rainbows』のカバー)」の大フアンとしては、湯川さん訳にもかなり惹かれました。

が、やはり葉祥明さんの絵で、どうしてもよみたくなってしまって、葉さん訳・絵のほうに。

昔から葉さんの白いわんちゃんの絵が好きで、美術館にも何度か行きました。
葉さんのわんちゃん絵はリアルなわんちゃんやキャラ風わんちゃんといった、わかりやすく可愛いものを描いているわけではないんです。
すーごいシンプルな白いわんちゃん。シンプルでかわいい。
わんちゃんが優しい風景に溶け込んでいて、愛しくてしかたなくなります。

もしかしたら、白いいつものわんちゃんが登場してしまうんじゃ。。。!と思いましたが、違う子でした。
ネットで何度も詩は読んでいたのですが、あの優しい景色のなかで語られてしまうと、もう涙がぽろぽろとまりません。
絵本が届いてから何度泣いたか(笑)。

葉さんがちょっとリアルに描いたわんちゃんを見るのは初めてでしたが、やっぱりいつもの白いわんちゃんと同じくやさしいかったです。
リアルなだけに、目とかね、ああ、わんちゃんてこうして目で語るんだよなあ、みたいな。
そして、橋をみつめるわんちゃんの後姿。首をかしげた後姿に泣ける。どうしよう。

※絵本のなかみを葉祥明さんのブログでみることができます。ブログにでてるわんちゃんの横顔の目が。。。

ペットちゃん(とくにわんちゃん)と優しい日々を過ごしたことのある方なら、この絵本は間違いなく玉のような涙をこぼしてしまうのではないかと思います。

なんで、ペットって、こんなにも特別なんですかね。
ペットが与えてくれる愛は深すぎる。

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「投資バカの思考法」を読む。

私がこっそりファンなひと、のひとりがファンドマネージャーの藤野英人さん。
私は投資活動はしていないので、藤野さんの著作やつぶやきをみてのニワカファンです。

著作や、といっても3冊くらいしかよんでないし、軽いのしか読んでないので、どちらかというと藤野さんが語るお金の考え方や仕事人としての在り方が好きなんだと思います。

で、先日読んだのが「投資バカの思考法」です。

『投資』と『お金』の考えをすべて詰め込みました、と藤野さんがおっしゃっているのですが、投資をやらない私にとっては投資ではなく、在り方・生き方をあらためて勉強させていただいた次第。

ああ、やっぱり好奇心とか柔軟性とかって、実は最大のリスクヘッジというか危機対応力なんだわ、と。
小さな変化の積み上げ、小さな変化を選択することが、わたしをつくるんだわと。大きく変えていくんだわ、と。

で、詳細は是非一度お読みいただきたいのですが、私が今回、大変助けられたことの1つが
「(28)継続は努力や意志に頼らない」という項目でした。

私が長年苦心している

好奇心旺盛⇒チャレンジ!お金・時間・体力をけっこう突っ込む⇒なんとなく飽きる⇒ゆるやかにやめていく⇒周りから「●●どうしたの、最近?すごい一生懸命だったじゃん?」と言われて言いよどむ⇒「ほら、やっぱり私って飽きっぽいから。続かないし。お金も時間も体力ももったいないのに、なんでいつもこうなのか。」とこっそり傷つく⇒なんもしない/もしくは慎重になる⇒とはいえ好奇心だけはむくむくとあたまをもたげる⇒それを黙らせようとする⇒やっぱりやっちゃう⇒。。。

というデススパイラルに終止符を打つ秘策が!

。。。正直、スピリチュアル界隈必殺の「結果じゃなくて経験が重要だから、やるだけやって、それでいいのである。経験経験。無駄も経験。」というやつでもまあデススパイラルは脱していたのですが(ほんとにそうなので。案外後になって無駄じゃなかったりするので、その瞬間価値がわからなくても全然いい!という)。

とりあえず、三日坊主に終わる理由が完璧主義にある、というというはなし。
私の場合、藤野さんが本の中で書かれていた「怠け者の自分が嫌い」、「できない自分が嫌い」の例に加えて、「続かない私って恥ずかしい」というのが相当自分のなかに入っています。ほんとうにつらいんだって。

で、そもそも怠け者ですよね、人間て。からスタートするための、ゆるーい5つのコツが披露されています。

1)頑張りすぎない
2)再開する
3)ダラダラやる
4)自分に期待しない
5)ルーティン化する

というもの。詳細は本でどうぞ。
もしかしたら、えーあたりまえ!な話なのかもしれないのですが、私にとってはそんなんでいいんだなーと救いになった次第です。

特に2)とかね。

ああ、やめて、またやりたくなったらやればいいんだな、って。やったりやらなかったりでいいんだなって。
とりあえずはじめるほうが、やっぱりいいんだ、とおもったのです。

その他、気になったのは下記の通り。

★元気がない時に⇒(29)人は、ただ生きているだけで誰かの役に立っている(※きれいごとではなく、経済のしくみから考える)

★プロってやっぱり地味こそすべて⇒(26)「下積み」を「成長」に変える方法

★キャリアを考えるとき⇒第7章の「選択力」

好きなものを紹介するのって、どこかで上手く紹介したい気持ちがあるから、正直得意とはいえませんが(だいたい短くぽさっとしか書けない。。。)、これもまた小さなチャレンジを選択したということでよしとしよう。

「自信のある人に変わるたった1つの方法」と「心の疲れをとる技術」を読んだ。

元・自衛隊メンタル教官の下園壮太さんさんが書いた本。
たまたまdot.の記事で見た、下園さんによる「疲労蓄積の図」が凄く興味深くて、kindleで早速読んでみました。

説得力の要といえば、やっぱり自衛隊のメンタルケアをしていたということ。ご自身はいわゆる大学等で心理学を学んだ方ではないけれども、そんな環境で実務ベースで経験から編み出されたケアや見解なわけです。
心身ともに追い込まれた状況で崩れることが許されない人たちのケア話はそうそう見聞きできません。
それが前提にある上に、下園さんの見解がまたわかりやすい(そうだよねえ、と思えてしまう)ので、人気なのもわかります。

とかくネガティブタッチな取扱い(要はそんなの病気じゃねーよ、と言われがちな)の新型うつのことや優秀層が突然崩れる理由など、今まで見聞きしてきたメンタルケアよりも納得できることが書かれていました。
そして、やはりこの情報社会によるマインド疲弊も身体に負荷をかけることやむなし、ということも。

私は元々学生時代は故・吉本隆明氏に夢中になり、吉本さんの本をばかみたいによんでいたので、情報社会の発達で鬱が増えたりおかしくなる人がふえちゃうことにまったく違和感がなかったのです。正直(そういう色眼鏡が入っちゃっている)。
ただ、思想的なことなしに、下園さんのものの見方ではそりゃあそうだよね!と非常に納得することが書かれています。

誰もが救われる、ケアできる、なんていう大風呂敷もなく、ここまでの人はこの本を読むと助けになります、というのが本の始めのころに書かれているのも紳士的。ロジカルというか、丁寧だと思います。

2月中、気候的なのかエネルギー的なのか最近活発に動きすぎていたのか、めちゃくちゃ体調を崩した私には
拡がることよりも維持すること・これ以上下げないことが重要でしたので、大変助けになりました(今は復活してます)。
実際にいくつかワークを2週間くらい試しましたが、所詮2週間、されど2週間。よかったです。

とかく拡大したい願望が強い中で
自分の今の現状をこんなのは私ではないと認めないことは、一つの自己虐待だと思います。
単なるself-judgmentだもの。だからといって人に言うこともないですけど。
一旦認めてしまって、おちついてそこからでもいいきがするんだよね。
無意識による心地いい現状に戻りたい現象ともいえるけど、無意識とはたたかわず別の戦略がいいと思うんだな。

あとは地道なケアな。瞑想でも運動でも食事でもなんでもいいけど、being(存在)にはケア不要かもしれないけど、身体にはいろいろひつようです。。。

という訳で、季節がらなんだかおちてしまってしかたがない皆さんにはお勧めです。kindleだと安いよ。

シンプルに考える。

正直LINEはつかってないけど、元社長の森川さんの本、「シンプルに考える」を読んだ。
IT界隈の社長さんに対してはどうしても偏見をもってしまうのだけど
(今見たく洗練されていないぐちゃぐちゃの頃のIT界隈で働いていた割に)
森川さんがバブル世代で某音楽家のようなビジュアルで、あのおしゃれ装丁の本をつくる感じがバブルっぽ!と興奮して買っちゃった☆

。。。というのは嘘ですが。

とても読みやすいので(本当にシンプルで美しいので)速攻よみおわりました。

か、かっこいい。。。。
今度のホワイトカラーエグゼンプションは森川さんのつくる組織にはなじむ概念なんじゃないかな。
理想、とまでは言わないまでも、美しいあり方というかね。そもそも労働者と経営者が対等であるように見えるし、すごく自立しているんであろうな、と思わせる。実態はわかんないけど。

※が、こんなに美しく厳しい世界観に耐えうる経営者も労働者もそんなにいなくて、労働者派遣法改正同様にホワイトカラーエグゼンプションも大騒ぎは続くきがする。

先日よんだ某ファンドマネージャーさんの本もそうだったけど、自分の働くを世界から分離してしまうとやっぱりしんどくなるね。
なんかつかいふるされているけど、はたがらくになる、ってやつはたぶん本当なんだよね。

自分のはたらく、を考える時に
やりたいことが世界を楽にするケースもあるけど
できることが世界を楽にするケースもある。

最初はふたつめから始めてもなんも問題がないんだけど、やりたいことをやって生きるがあまりにも美化されているからね~。
やりたいことをやって生きるのはいいけど、もし働くを糧の問題とするならば、あんまりまぜっかえすとよくわからなくなるとおもう。