「自信のある人に変わるたった1つの方法」と「心の疲れをとる技術」を読んだ。

元・自衛隊メンタル教官の下園壮太さんさんが書いた本。
たまたまdot.の記事で見た、下園さんによる「疲労蓄積の図」が凄く興味深くて、kindleで早速読んでみました。

説得力の要といえば、やっぱり自衛隊のメンタルケアをしていたということ。ご自身はいわゆる大学等で心理学を学んだ方ではないけれども、そんな環境で実務ベースで経験から編み出されたケアや見解なわけです。
心身ともに追い込まれた状況で崩れることが許されない人たちのケア話はそうそう見聞きできません。
それが前提にある上に、下園さんの見解がまたわかりやすい(そうだよねえ、と思えてしまう)ので、人気なのもわかります。

とかくネガティブタッチな取扱い(要はそんなの病気じゃねーよ、と言われがちな)の新型うつのことや優秀層が突然崩れる理由など、今まで見聞きしてきたメンタルケアよりも納得できることが書かれていました。
そして、やはりこの情報社会によるマインド疲弊も身体に負荷をかけることやむなし、ということも。

私は元々学生時代は故・吉本隆明氏に夢中になり、吉本さんの本をばかみたいによんでいたので、情報社会の発達で鬱が増えたりおかしくなる人がふえちゃうことにまったく違和感がなかったのです。正直(そういう色眼鏡が入っちゃっている)。
ただ、思想的なことなしに、下園さんのものの見方ではそりゃあそうだよね!と非常に納得することが書かれています。

誰もが救われる、ケアできる、なんていう大風呂敷もなく、ここまでの人はこの本を読むと助けになります、というのが本の始めのころに書かれているのも紳士的。ロジカルというか、丁寧だと思います。

2月中、気候的なのかエネルギー的なのか最近活発に動きすぎていたのか、めちゃくちゃ体調を崩した私には
拡がることよりも維持すること・これ以上下げないことが重要でしたので、大変助けになりました(今は復活してます)。
実際にいくつかワークを2週間くらい試しましたが、所詮2週間、されど2週間。よかったです。

とかく拡大したい願望が強い中で
自分の今の現状をこんなのは私ではないと認めないことは、一つの自己虐待だと思います。
単なるself-judgmentだもの。だからといって人に言うこともないですけど。
一旦認めてしまって、おちついてそこからでもいいきがするんだよね。
無意識による心地いい現状に戻りたい現象ともいえるけど、無意識とはたたかわず別の戦略がいいと思うんだな。

あとは地道なケアな。瞑想でも運動でも食事でもなんでもいいけど、being(存在)にはケア不要かもしれないけど、身体にはいろいろひつようです。。。

という訳で、季節がらなんだかおちてしまってしかたがない皆さんにはお勧めです。kindleだと安いよ。